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海水殺菌システム

消費者の衛生的な架空に対する関心の増加と架空工場許可条件であるHACCP認証などの要求で殺菌また浄水システムはもはや選択ではなく必須的な要件になっています。

様々な水産食品の生産過程で使用される海水は、簡単な沈殿過程や簡易浄水をして使用してきたが、消費者の衛生的な加工に対する関心の増加と加工工場の許可条件であるHACCP認証のため、殺菌および浄水システムの構築はもはや選択ではなく必須要件となりつつある。

伝染病であるビブリオ敗血症は、人体に疾病を招くビブリオ・コレラとビブリオ・バルニフィカスによるもので、水温が15℃以下である1月から4月の間は潜伏していて、海水の温度が17℃以上になる5月から海水や潟で検出される。しかし、-20℃で冷凍したり4℃で冷蔵すると死滅されず、水槽の海水に対する大腸菌郡数の規制値が下水放流水と同じになっているほど粗末である。業者には殺菌装置の設置義務がないので、無防備に放置されているが、安全な食べ物を流通するためには、海水の殺菌装置の設置が必須である。

海水の敗血症菌の殺菌効果は、光触媒を利用した場合に効果が高いという結果が出ている。
食中毒を起こす原因菌として知られているサルモネラ菌に対する光触媒殺菌システムの殺菌効果は、初期菌数107CFU/mLから処理して1分で104CFU/mLになり、3logが減少し、20分間処理するとほぼ完全に死滅することが見られた。それに対して、光触媒処理をしなかった海水では、初期の107CFU/mLであった菌数が30分以上が過ぎても全然減少しなかった。

光触媒を利用した殺菌方法は、光触媒のOH-ラジカルの強力な酸化力を利用した殺菌と紫外線の殺菌力が同時に作用するので、微生物の殺菌操作が簡単で、維持・管理も簡単な経済的な海水殺菌の方法である。

ノロウイルスは人工的に培養されないので、ノロウイルスと生化学的な性状と主要塩基配列およびゲノム構成図が似ていて、培養可能なカリシウイルス科のFCVを代替ウイルスに利用して光触媒殺菌システムに対する不活性化効果検討した結果、光触媒殺菌システムで処理した場合、30秒以後から感染値が減少し始め、3分後には細胞感染値がほとんど消えることになった。それに対して、対照区である一般の海水は、ウイルスの感染値が10分が過ぎてもそのままであった。

光触媒殺菌システムで処理した場合のウイルス(FCV)感染値の変化
*TCID50: Infects 50 percent of tissue culture.

海水の耐腐食性の金属素材で製作された殺菌装置は機械的強度が高く、小型から大型まで製作が可能で、半永久的に使用することが出来る(消耗品は除く)が、製作費用が高いというデメリットがある。 それに対して、PVC材質の光触媒殺菌装置は比較的価格が低くて、耐腐食性はあるが衝撃に弱く、大型に製作することは困難で、機械的強度が低いので小型殺菌装置の場合にのみ適用可能で、使用寿命も短くなるというデメリットがある。

  • あわび養殖用の海水浄水処理システム あわびの稚貝養殖場であわびを孵化させて奇形のないあわびの生産とあわびの産卵を促すために、海水濾過および殺菌処理と紫外線照射処理が可能な一体化された海水の殺菌浄化システムを開発・補給し、稚貝の孵化養成場で使用している。海水の中に含まれた不純物や海藻類などをフィルターで事前に除去し、光触媒殺菌装置を通過しながら細菌を殺菌する方法で、操作が簡単で維持・管理が簡単であるというメリットがある。

    あわび稚貝養殖場の海水殺菌浄化システム
  • 生牡蠣加工用の海水殺菌システム 生牡蠣はその特性上生のままで消費者に供給する必要があるので、殺菌処理した海水で洗わなければならない。生牡蠣をパッキングする際に、殺菌処理された海水を袋に入れて流通期間中に細菌が増殖する速度を最小限にして生牡蠣の変質を止め、流通期間を延ばし、同じ期間でも新鮮さを保てるような海水殺菌装置の投入が必要である。

    オゾンや二酸化塩素などのような薬品を利用した海水の殺菌処理は生牡蠣の表面についた細菌も殺菌することができるというメリットはあるが、オゾンは酸化力が強いので細菌の死滅だけでなく、生牡蠣の組織と反応して固有の味と香り、そして色までもを変化させてしまう。